母乳の量が減った……搾乳でも増やせる9つの方法!

2019年5月20日

授乳できなくても母乳量は増やせる!

 赤ちゃんが上手におっぱいを吸えなかったり、入院していたり。お母さんが一時的に薬を飲む必要が出てきた時、職場への復帰、子供を預ける時など、「搾乳」が必要になるシーンは意外とあります。しかし、一般的には、搾乳が必要な期間が長くなると、母乳量が減ってしまうことが多いと言われています。

 娘が入院していてなかなか授乳できない私も、生後2か月を過ぎた頃から、日々減っていく母乳に焦りを覚えていました。検索しても、「赤ちゃんに吸ってもらいましょう」の言葉が並びます。「授乳できるならやってるわー!」ともどかしく思ったのも一度や二度ではありません。

 しかし、あきらめ悪く色々試した結果、無事、生後3か月ごろから母乳量は増え始め、生後4か月になるころには搾乳のみで完母になりました。 私がどのように母乳量を増やしたのか、紹介したいと思います。

母乳量を増やす方法

こまめに水分を取る

 これは非常に重要です。母乳の80~90%は水分ですから、これが不足したらそもそも作ることができなくなります。特に、入院中の面会など、飲み物を持ち込めない場所に長時間いる場合は、どうしても水分量が少なくなりがちです。しかも、量が必要だからと一度に大量に水分を取ると、大半が母乳ではなく尿として排出されてしまうこともあります。効率よく母乳をつくらせるためには、搾乳前後など、複数回に分けて水分補給するのがおすすめです。飲み物は体を冷やさないように常温以上が良いですね。たくさん飲むものですから、ノンカフェイン・ノンシュガーのものが安心です。

食事の量を増やす

 母乳のカロリーは100 gあたり60~70 kcalです。母乳の約9割が水分ですので、水と近い重さ、すなわち100 g≒100 mlと考えられます(授乳前後の赤ちゃんの体重から、飲んだ量を計算するときと同じです)。つまり、500 mlの母乳を1日で出そうとすると、約300 kcal消費することになります。産後でダイエットしたい気持ちはとてもよくわかりますが、これまでの食事に加えて、自身が母乳として出したい分のカロリーをしっかりとる必要があります。母乳の量を増やしたいときは、増やしたい分しっかり食べることを心がけたいものです。

搾乳する回数を増やす

 搾乳の回数は、1か月までは一日8回以上、3か月までは7~8回、それ以降は6~7回搾乳することが目安となります。一日4回以下になると、母乳量が減少するという研究データもありますので、搾乳回数は重要です。

 しかし、8回搾乳しようと思うと、搾乳時間+搾乳機を洗ったり、母乳をパックしたりする時間を含めて3時間になります。下手すると、次の搾乳時間まで2時間しかない、といった状態になります。ですので、 現実的には夜中に起きて3時間おきに搾乳する、というのは非常に厳しいです。

 では、どうするか? なのですが、夜中(23時~翌5時)に搾乳するとホルモンの関係で量が増える、と言われていますので、この間には少なくとも1回搾乳します。あとは、次に起きたタイミングで搾乳し、次の搾乳までの間隔を短くする(2~2.5時間程度)ことで回数を確保します。

 時間があくとぱんぱんに張ってしまう場合は難しいこともありますが、お母さんが倒れてしまっては元も子もありません。どうしても量を増やしたいときには夜に起きて搾乳し、維持する段階では、夜間搾乳を減らして、その分昼間の搾乳回数を増やす、など工夫してみてはいかがでしょうか。

 また、量を維持するためには、一日に100分以上搾乳することも推奨されていますので、搾乳感覚が開いたときは、いつもより長く搾乳する、というのも効果があると考えられます。

肩や首のコリをほぐす

 母乳は血液から作られます。ですので、血行を良くしましょう、とよく言われます。実際に、おっぱいマッサージの方法は検索すると沢山出てきます。しかし、血流をよくしておっぱいに行き渡らせるためには、まず全身の血行を良くすることが重要となります。赤ちゃんのお世話をしているとどうしても肩や首がこりやすくなりますので、軽いストレッチや肩や首のマッサージを取り入れてみてください。搾乳前に首や肩を回すだけでも効果があります。

マッサージをする

 おっぱいのマッサージには、色々な意味があります。特に重要なのは下記3点です。

 ・乳腺を開通させる
 ・オキシトシン反射を起こす
 ・乳首を刺激することで、母乳の分泌を促す

 乳腺を開通させるには乳首・乳輪をやわらかくする必要があります。そうすると搾乳しやすいだけでなく、赤ちゃんがくわえやすくなる、というメリットもあります。親指と人差し指で乳首をはさみ、角度を変えながら複数回圧迫する(力を入れすぎない。爪が少し白くなる程度)ことを搾乳の前にすることで、乳腺の開通が促されます。乳輪も母乳が出てこない程度に優しく刺激してやると、搾乳しやすくなります。

 また、もしできるなら授乳時に赤ちゃんの口元を観察してみてください。もぐもぐと素早く何度か口を動かしてから、飲み始めているのがわかります。この「素早く口を動かす」ことで「今から飲むよー! 母乳出してね」と促してくれているわけです。ですから、これを搾乳前に疑似的に行うことで、オキシトシン反射を起こし、母乳の出をよくすることができると考えられます。親指、人差し指、中指を乳首と乳輪に当てて何度か素早く、ついばむように、乳房を揺らすように刺激するのは有効です。また、指の腹や手の平で乳首の先を軽くこするのも効果的です。

乳頭を掃除する

 例えば、道路に落石があれば通過できるところが減り、渋滞が発生しますよね。母乳も同じです。「詰まり」があると母乳が出てこれなくなります。赤ちゃんが吸ってくれればある程度は取れる、と言われていますが、搾乳ではそれが望めません。ですので、定期的にチェックしていきたいものですね。特に、絞ってもまだ張っている感じが残っていたり、乳房にしこりを感じる時はチェックすることをおすすめします。

睡眠をとる

 疲れていると身体の機能は低下します。赤ちゃんのお世話や絶え間ない搾乳(授乳)で疲れていると分泌も悪くなります。そんな時はお昼寝をしたり、休息するようにしてくださいね。

葛根湯を飲む

 葛根湯は、乳腺炎や乳汁分泌不全の治療に用いられています。母乳分泌量を増やすことで、たまっていた母乳を排出します。ですので、絞ってもしこりが残っている場合に特に効果があります。

 気になる母乳中への成分の移行については、研究中のようです。しかし、”乳汁うっ滞症の授乳婦10名へ葛根湯エキス顆粒を1回2.5g、1日3回投与して、主成分のエフェドリンおよびグリチルリチンの母乳中移行と乳児への影響を検討した実験では、母乳中移行量および乳児の哺乳量から考慮して、乳児への影響はほとんどないことが報告されている” ようですので、きちんと用法を守れば問題ない、という見解が一般的なようです。

 しかし、葛根湯はあくまでも薬です。主治医へ飲んでもよいかどうか確認した方が良いでしょう。薬に頼りすぎないように、葛根湯をサポートとして使いつつ、環境を整えていけると良いですね。

出なくても焦らない

 母乳は血液から作られます。ですので、お母さんが緊張すると、それだけで母乳の分泌は悪くなります。音楽を聞く、子供の写真を見る、などゆったりリラックスできる環境をつくってみてください。

まとめ

  搾乳でも、きちんと続ければ母乳量は増やせます。 基本は、「材料をしっかり供給する」「おっぱいのコンディションを整える」「血流を良くする」ことです!

 搾乳は大変ですが、子供がしっかり飲んで、すくすく成長していくのを見るのはとても嬉しいです。気負い過ぎずに自身にあったやり方を見つけてくださいね。

搾乳

Posted by かや